水本機械製作所ステンレス製品カタログ2021
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12SUS304でダメならSUS316を!家庭用品、食品・化学設備、建築部品、発電施設等、最も広く利用されている。オーステナイト系マルテンサイト系SUS304海水をはじめ、各種媒質に304より優れた耐食性がある。耐孔食材料。SUS316316の極低炭素鋼で、316の性質に耐粒界腐食性を持たせたもの。SUS316L代表的な汎用耐熱ステンレス鋼。耐酸化性に優れる。SUS310S焼入れ、焼戻しの熱処理により、高硬度が得られる。刃物・ノズル・盗難防止用チェーンなどに使用。SUS420J2●当社で主に取扱っているステンレス鋼の性質と用途●固溶化熱処理について※鋳造品はSUS相当品となります。 オーステナイト系ステンレスは固溶化熱処理と呼ばれる処理を行う事によって、溶接による熱影響等を除去し、耐食性を向上させる事が出来ます。酸性溶液中や高酸化環境等の腐食環境で使用される場合は、耐用年数を伸ばす意味合で、最終工程で固溶化熱処理を行う事が有効です。ただし、加工によって得られた強度も除去されてしまうため、参考使用荷重は半減します。 ※固溶加熱処理には別途費用・納期が掛かります。ご相談ください。 ※マルテンサイト系ステンレスであるスーパーデフチェーンは、固溶化熱処理ではなく焼入れ・焼き戻しの熱処理をあらかじめ行っています。 ステンレス鋼は英語にすると「Stainless steel」と表記され、「Stain less(汚れない) steel(鋼)」すなわち「さびない鋼」を意味します。実際は「さびにくい」とするのが正しい表現ですが、ステンレス鋼は一般的な鋼(はがね)つまり鉄材料と比較して、優れた耐食性を有する事が特徴です。ステンレス鋼はクロムと呼ばれる金属を10.5%以上含んだ鋼と定義されていて、このクロムを含有する事によって、表面に不導体被膜と呼ばれる目には見えないほどの緻密な保護膜が形成され、耐食性が保たれています。この不導体被膜は、傷ついて一部が破壊されてもすぐに再生してくるという特徴を持っています。 クロムに加え、ニッケルと呼ばれる金属を含むステンレス鋼は「オーステナイト系ステンレス」に分類され、延性、靭性に富み、深絞り、曲げ加工等の加工性や溶接性も良好な上に、耐食性も優れるといった特徴を持つため、最も一般的で幅広い用途に使用されています。中でも18%のクロムと8%のニッケルを含むSUS304はその代表的な鋼種で、当社のステンレス製品もこのSUS304を主流に取扱っています。サスサンマルヨンサスサンマルヨン ステンレス鋼とはさびにくい材料であることを上記で説明しましたが、決してさびないわけではありません。 特定の環境下では耐食性を保つための不導体被膜が破壊され、さびたり穴があいたりします。 主な環境因子としてはpHや酸の種類、溶存酸素、温度などが挙げられますが、最も身近で発生しやすいのが塩害です。海の近辺では塩分を含んだ海塩粒子が大気中に存在しており、これに起因する塩化物イオン(Cl-)の作用によって不導体被膜は破壊され、その部分からさびや穴(孔食)が発生してしまいます。 こういった塩害などに対応すべく、SUS304より更に耐食性を高めた材料がSUS316です。SUS316は耐食性に影響を及ぼすニッケルの量がSUS304の8%よりも高く、10%以上を含有しており、またモリブデンと呼ばれる金属を2~3%加えることで、孔食と呼ばれる、穴があいたような局部的な腐食にも強い材料となっています。 SUS304を使用したけれどさびが出て悩んでいるところや、海の近くなどであらかじめさびることが予測出来るところ、その他、酸の使用など腐食環境であることが明確な場合には、SUS316製品のご使用をおすすめします!※SUS304 = 18 < SUS316 = 22.6耐孔食指数(PRE) = 孔食等の腐食の起こりにくさを数字で示したもの     (数字が大きいほど孔食が発生しにくい)        = [Cr(%)]+[3.3×Mo(%)]+[16×N(%)]※SUS316であれば100%さびが発生しないわけではありません。環境によってはSUS316でもさびが発生する場合があります。ステンレス鋼とは

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